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KAB -環境浄化バイオ触媒-

■環境浄化バイオ触媒 ”KABのご案内”

現在、多くの企業は工場などで排出する排水処理で活性汚泥法を活用しています。

活性汚泥法で問題となる有機余剰汚泥は、燃料化などで再利用する動きの中で設備投資負担など企業に大きな負担がかかってまいります。

一方で従来の適正処分を継続する場合も多くの設備や動力、化学薬品などを使用し、更には運搬や焼却といったプロセスが必要となり、企業にとって重い経済的負担となっています。

KABは、従来の有機廃棄物を効率的に分解処理を行うことで廃棄物として発生させないための技術です。

単菌のもつ能力、これらをチーム化することで発揮する能力を最大限に活用し、有機余剰汚泥の分解、廃油の分解、悪臭の原因となる成分の分解など、排水処理における環境対策上重要な課題を解決してまいります。

KABは、排水処理プラントにおいて微生物が働く環境を最適化し、微生物を効率的に働かせることで環境浄化を可能にします。菌の可能性を最大限引き出し、従来生物処理は困難と思われていた排水処理の常識を改革してまいります。

有機余剰汚泥の処分、廃油の処分、悪臭の除去などで課題をお持ちの企業様は、是非KABのご活用をご検討ください。

■KABとは

「KAB」Kataoka Aggregate Bacteria の略称です。

○自然細菌を単菌分離・訓育し、株式会社片岡バイオ研究所のもつ独自配合技術を駆使し、新たな能力を発揮する細菌チーム化(細菌群)したものです。

○バイオオーグメンテーション技術として、食品、紙パルプ、機械製造、石油精製、公立小中学校など、幅広い業種の製造工場や施設で活用いただいています。

○KABは各プラントの排水種類毎にオーダーメイドで精製いたします。

■バイオオーグメンテーションとは?

バイオオーグメンテーションとは、あらかじめ外部で培養した分解菌を人為的に汚染環境中に“添加”して、汚染物質を分解し、環境浄化を行うバイオレメディエーションの一つです。

■KABの機能

汚泥分解

動植物油・鉱物油、原油・原油スラッジ分解

難分解性物質分解

悪臭分解(一般消臭・工業消臭)

⑤生ごみ分解

⑥し尿分解・バイオトイレ

⑦土壌汚染洗浄

株式会社片岡バイオ研究所KAB開発ヒストリー

●1978年
片岡信介は、微生物学の基本を学んだ理研の和田教授を通じて、2年間米国微生物学研究所で微生物による環境浄化を行う片岡菌の研究を行った。
●1989年
片岡は微生物環境浄化事業に乗り出すために自社にバイオ事業部門を設立。
●1993年
リコー厚木工場、パナソニック藤沢工場に片岡菌を納品。
●1996年
片岡は国立環境研究所の稲盛悠平教授他と汚泥軽量化に関する共同研究を開始。研究成果は、1997年水処理生物学会年次総会で「機能強化微生物を用いた汚泥減量化処理処分システムの実施設での活用」(片岡集合菌の原型)で報告。
●1999年
鉱物油の生物学的分解に成功。 2000年トヨタ自動車明智工場で切削油の分解に成功し、2004年に正式にトヨタ自動車で採用。
●2004年
鹿児島県国分酒造株式会社で焼酎かすの排水をバイオ分解することに成功。
●その後、日本と中国で130社を超える企業や団体で排水のバイオ分解に成功し、現在に至る。

■汚泥分解

〇KABは排水処理プラント内の食物連鎖バランスを最適化し、各自然細菌の代謝も活性化させ、結果、KABと既存自然細菌が協働しBOD分解の効率を格段に向上させます。
〇活性汚泥の分解効率を飛躍的に向上させ、分解バランスを調整することによって余剰汚泥の発生ゼロ(または大幅な削減)を実現します。

■BOD(活性汚泥)分解のメカニズム

BOD成分である有機化合物 (C.H.O.N.P) + O2 + H2O

CH3COOH(有機酸:酢酸) →pHは大きく酸性に傾く

C6H12O6(ブドウ糖)

CO2(炭酸ガス) + H2O(水) + NH3(アンモニア) + PO4(リン酸)

CO2(炭酸ガス) + H2O(水) + NO3(硝酸) + NO4(亜硝酸)
※PO4(リン酸)はリン酸イオンとして水中に溶解

余剰汚泥発生のマスバランス

V = a・Lr - b・Sa
V :余剰汚泥発生速度(kg- MLSS/day, MLSS, mixed liquor suspended solidは曝気槽における活性汚泥の固形物濃度)
A :収率係数(kg-MLSS/kg-BOD)つまり除去BOD当たりの
汚泥生成量
Lr:曝気槽におけるBOD除去速度(kg-BOD/day)
B :汚泥の自己分解速度係数(/day)つまり内生呼吸により
失われる1日・汚泥単位量当たりの汚泥量
Sa:曝気槽内の活性汚泥量(kg-MLSS)

■BOD(活性汚泥)分解のメカニズム

■動植物分解・鉱物油分解・原油スラッジ分解

油の分子構成により、微生物による分解度も全く異なる。一般的に、動植物油<鉱物油<原油の順に生物分解は難しくなり、環境汚染の深刻度も高くなる。油の中には様々な物質が溶け込んでいる事が珍しくなく、KABは油の状況に合せて、分解に有効な微生物群を設計し、効率的に分解を行なう。最終的には水と二酸化炭素にまで分解。

■難分解性物質分解

ポリ塩化ビフェニエル(PCB)、トリクロロベンゼン(TCB)を含む廃油なども分解可能。汚泥や油同様に、状況に合せて、分解に有効な微生物群を設計し、効率的に分解を行う。

■悪臭分解

マスキング効果とは違い、微生物の分解酵素の働きを利用して臭いの元を分解。
化学物質の中でにおいを持つ物質は約40万種あるといわれており、悪臭といっても様々な物質の混合物であることが多い。目的の臭いにあわせて細菌をブレンドし、持続性高く、消臭効果が維持できるよう配合。一般家庭用から土壌汚染の消臭まで対応。

■一般消臭

トイレ、生ごみ、配管の悪臭対策、尿石の分解、衣類等への血液、ミルク、おう吐物、排泄物、尿、コーヒー等のシミや汚れ、お風呂のカビ等

■工業消臭

硫化硫黄、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチル、アンモニア、トリメチル、アミン、スチレン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、メチルイソプチルケトン、イソブタノール、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ノルマンプチルアルデヒド、イソプチルアルデヒド、ノルマンバレルアルデヒド、イソバレルアルデヒド、プロピオン酸、ノルマル酢酸、イソ吉草酸、ノルマル吉草酸等

■生ごみ分解

生ごみを、水+ガス等(H2+CO2+N2 等)に分解。排水があるオープン型の生ごみ処理機、排水がないクローズ型の生ごみ処理機等、様々なタイプの機械や生ごみに対応する微生物群を設計。通常、分解が難しいとされている油の多い食品・梅干しの種・鳥の骨等も分解可能。

■し尿分解・バイオトイレ

トイレの汚物・ペーパー(紙)・汚泥を、微生物の力で水とガスに分解し、汚泥や悪臭の発生を抑制。また、分解後の水を水洗トイレの洗浄水として再利用も可能。

■土壌汚染浄化

様々な化合物で汚染されている土壌汚染現場に併せて、オーダーメイドで菌をブレンドし、効率よく短期間に低コスト(特別な機械装置は不要)で無害化します。
周辺住民への影響として大きな要因である臭気対策も可能。
対応物質一例
― VOC関連
― 鉱物油等の油脂関連
― トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有機塩素化合物関連
― その他、土壌中の悪臭の分解(アミン系・硫黄系・アンモニア系)

■KABのコア技術

独自の微生物群配合技術で、相互に菌が助け合う、効率効果的な共存環境を構築。これにより、目的物質の効果的処理を行う。

■KABの稼動条件・耐久性

pH…十分な効果を発揮するのはpH2以上の排水が目安
pH1:100%の場合は、排水の性質、処理施設の状況等の環境によって効果が分かれるため分解可否試験必要。
温度…対応可能な排水の温度は10℃~60℃が目安
集合化機能…KABは集合化機能が大きな役割を果たしている。KABの集合化機能は発酵槽を出てから約45日間有効。機能の有効性を継続するため毎月(毎週に分割して)の補充が必要であり、供給体制の構築が必要。

■KABの環境変化対応

排水の性質が季節や製造物などによって変化する場合も想定の範囲内であれば対応可能であり、万一、想定の範囲外の事情が生じた場合でも配合の調整で対応可能となる。

■KABの安全性

活性汚泥法における一般的な排水処理プラント構造改革イメージ

before

KAB添加

after

<直接効果>

☆余剰有機汚泥のゼロ化もしくは大幅削減
 ☆廃油等の分解
 ☆悪臭除去
 ☆排水等の処理プロセスの簡素化

<社会的・経済的効果>

 ☆産業廃棄物削減
 ☆温室効果ガス排出量削減
 ☆排水処理費用削減(余剰有機汚泥処分費や廃油分解処理費用に掛かる総費用の▲20%~▲60%の削減効果)

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